新聞紙の8割はプレスリリースで出来ています。
TV、雑誌、新聞の記者は常に情報を求めていますが、同時に毎日いろんなところから沢山の情報が流れても来ます。
その中で選ばれるようになるには「あなただからこそ、世の中に与えられることは何か?」ということです。【ニュース性】が大事です。
当然のことですが、自分しかトクしない「宣伝」は、マスコミは記事にしません。「記事を読んだ人が、得をする」ということが、大前提となります。
プレスリリースのポイント
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(1)タイトル
これが最重要です。
記者は9割のリリースを捨てます。その判断は1~数秒です。まずはタイトルしか見ません。
ですので、シンプルな一文で、「答え・結論」示してください。
専門用語、カタカナの造語、アルファベット、などは、「論外」です。
例えば、「中学生向け親子食育勉強会を開催します」
サブタイトルに「~〇〇県で初めての開催~」のような意義づけを記すとさらに
いいでしょう。
記者はタイトル、サブタイトルを見て、ニュース性を判断します。
◆オススメのタイトル切り口
・「社会に貢献する活動」
マスコミは、福祉やボランティア活動に高い関心を示します。
ほとんどの記者は、「弱い人を助けたい」という思いを心の底に持っており、弱い人の助けになる記事を書きたいのです。
・新しいもの
「日本で初めて」と言われれば、あなたも「なんだろう?!」と興味を持つはずです。
新しいというのはそれだけでニュース性があります。
・今のトレンドに乗ったもの
消費税や、老後の不安、オリンピック、アイドル等々トレンドに絡めた切り口も目を惹くので記者は喜びます。
・理屈抜きに面白いもの、笑えるもの
なにかユニークな情報があれば、それもアリです。例えば「居酒屋で仮装してバースデーサプライズパーティ」など
(2)本文
タイトルで示した内容の詳細を書きます。
新聞記事と同じく、「いつ」「どこで」「誰が」「なぜ」「何を」「どのように」の5W1Hを盛り込んでください。また、チラシにならないよう「想いや大儀」を書くことも大事です。
あくまでも「世の中に有益な情報をお伝えする」というスタンスで考えましょう
(3)本件に関するお問い合わせ先
これも必須です。
リリースに興味を持った記者から問い合わせを受ける連絡先です。
名前、電話番号、メールアドレスを書いておいてください。
(4)会社、団体、個人の概要
これはあればベター。
名称(屋号)、所在地、代表者名、ウェブサイトなど。
このリリースを出している人がどういう素性なのか?を明らかにしておくことで安心感を与えます。
記者は、素性のわからない人は、まず取材しようとは思いません。
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次のような流れで、プレスリリースを書きます。
(1)背景(社会の課題)
(2)それを解決する取り組み
(3)あなたの思い
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(1)交通事故が多発し、年間1万人近くが亡くなっています
(2)そこで、自動で障害物を感知して停まる乗用車を開発しました
(3)悲惨な事故で悲しみに暮れるご遺族を生まない社会を目指します
障害物感知自動車の例ですが、このように「②自分のこと」は後です。
先に訴えるべきは「社会」のことです。
プレスリリース考察ワークはコチラ
> プレスリリース見本1はコチラ
> プレスリリース見本2はコチラ
> さらにその他の見本はコチラ
プレスリリースを送ったからといってマスコミから連絡があるとは限りません。
ニュース性があっても、他の時事ネタで忙しくてちゃんと見てもらえなかった。選別する記者との相性が悪かったなど、上手くいかない理由はいくつかあります。
なので、【何度も送る】ということを意識しておいて下さい。
【FAX、メール、手紙】
プレスリリースは、FAX、メール、手紙などで届けます。
まずは近辺で新聞社、放送局、出版社など最低10社見つけましょう。
探し方は、「マスコミ電話帳」という本にもあるのですが、2500円ほどします。
無料で探したい場合はiタウンページを使います。
http://itp.ne.jp/?rf=1#
「どこで」「何を」の空欄に、「地域」と「新聞社」または「放送局」「出版社」などといれましょう。
上記のタウンページには、ファクス番号はほとんど載っていないので、まず電話をかけて、「ファクス番号を教えてください」と尋ねてください。
その際に電話に出た記者さんに「こういうプレスリリースを送りたいのです」と、趣旨を簡単に説明しておいてもよいでしょう。
ただし、嫌がられることもありますので、空気を読んで、場合によってはFAX番号だけ聞いてから電話をきってもいいです。また、電話の時間は午後三時頃がいいです。
お昼前後、新聞社は夕刊の締め切り間際で忙しいので迷惑となります。
【記者クラブにプレスリリースを届ける】
県庁所在地に「記者クラブ」というものがあります。
周辺新聞社へのプレスリリースが集まる部屋だと思ってください。
すべての都道府県庁に、記者クラブがありますし、県庁所在地の市役所はもちろん、ほかの多くの市役所にも記者クラブはあります。「○○県政(市政)記者室」という表記の場合もあります。
どの記者クラブにも、リリースを受け取るマスコミ各社ごとの「ボックス」(棚)が置いてありますので、ポスティングのような感じで、投函してくるだけで大丈夫です。(「投げ込み」と、記者たちは呼んでいます。)
ただ、勝手に記者クラブの部屋に入って、いきなり「投げ込み」をしないでください。
記者クラブには、マスコミ各社が順番で担当する「幹事社」があ
ります。その幹事社の記者を呼んでもらい、プレスリリースの趣旨を話し、配布の許可をもらいましょう。
ファクスよりも、記者クラブに一回足を運べば、一気にすべてのマスコミ各社に配ることができます。しかも、記者がヒマそうであれば、直接その場で話すことも可能です。